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学科 メディア学科
年度 2015
ゼミ名 竹内 幸絵
タイトル 飲料品のCMから見るテレビCMの音楽の役割
内容 近年、テレビCMはストーリーのあるシリーズものやパロディものなど多様化している。インターネットが普及し、「ながら視聴」をする人も増えた。このような風潮の中では、音楽は映像と同じ程度、もしくはそれ以上にテレビの画面を見ていない人の注意もひきつける重要な役割を果たすものである。また、飲料品は老若男女多くの人が高い頻度で接点をもつものであり、その商品のターゲットによる音楽の差異は大きいと考え、本論文では茶系飲料・スポーツドリンク・炭酸飲料のうちそれぞれ数商品ずつ例として取りあげ、比較した。茶系飲料は味のおいしさを基準に購買行動を起こす人が多いが、それと同様にテレビCMでも味のうまみを強調するために音楽が用いられており、スポーツドリンクや炭酸飲料は多くの人に知られている曲や若者に人気のアーティストの曲が用いられていて茶系飲料よりもターゲットが絞られていることの影響を受けていることが分かった。
講評 テレビコマーシャルの音楽分析は意外にもあまり先行研究が多くはない。執筆者も先行研究の少なさにとまどい自身の卒論の手法に悩んだ。しかしノンアルコール飲料、なかでも3つの代表的カテゴリーの商品それぞれのコマーシャルを複数のメーカーについて調べるという方針を決めて以降は、着実に研究を積み重ねていった。
「メーカーが異なっても同カテゴリーの商品には一定の共通性がある」を仮説として、使われている音楽の分析を進めるうちに、執筆者は以下のカテゴリーの固有性にたどり着いた。すなわち著名なアーティストの楽曲は炭酸飲料に多く使われており、そこでは楽曲の持つインパクトや人気度が期待されている。茶飲料は味覚にアプローチする曲を選択しており両者の差異は大きいと結論づけた。真面目な手法で堅実な結果を導いた執筆者らしい論文である。
キーワード1 テレビCM
キーワード2 音楽
キーワード3 飲料品
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