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学科 | メディア学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | ウェブトゥーンの利用動機について~出版漫画との比較を中心に~ |
内容 | 1990年代後半から韓国のIT技術の発展とともに、出版漫画コンテンツもデジタル化された。しかし、そのようにデジタル化された出版漫画はP2Pサイトのため、違法スキャン漫画という副作用が発生し、市場が衰退してしまった。一方、デジタル環境の変化と出版漫画が衰退のことで、韓国で新たに台頭した漫画のニューメディアがウェブトゥーンである。現在、韓国でのウェブトゥーンが、ニューメディアとしての影響力が高まっていることは、漫画産業と創作環境、消費文化などのさまざまな要因から分かれる。しかしウェブトゥーンの利用者に対する研究はまだ進んでいない。本研究では、ウェブトゥーン利用者の利用目的や動機を分析しようとする。それにより、韓国の漫画市場の流れが出版漫画からウェブトゥーンに移られた過程でどのような要因が起因したかが明らかになるうえ、ウェブトゥーン利用者が急増している理由を説明する。そして本研究は日本にウェブトゥーンを日本語で紹介するという点でも大きな意味を持つ。ウェブトゥーンは韓国では大きな人気を持つメディアに成長しているが、日本では全くと言っていいほど知られていない。しかし効率的で経済性の高い文化コンテンツであるというウェブトゥーンの性質を考えれば、日本へ人気が拡大する可能性も高いと思われ、ウェブトゥーンの紹介はその一助となることが期待される。 |
講評 | ウェブトゥーンという韓国発の漫画の投稿サイトをテーマとした論文である。新しいメディアに敏感に反応する日本の大学生にもこのメディアはまだほとんど知られていない。しかし執筆者によれば韓国ではもちろんのこと、ヨーロッパにもその利便性は少しずつ知られ広がっているという。 まずそれがどのようなメディアであるか、論文として概説するところから執筆を始めた。その後、韓国人利用者に利用場面や利用動機をアンケート調査し、分析することにした。新たなメディアがどのような機能を持ち、それがなぜ利用者の心をつかんでいるのか。メディア学科の卒論として大きな意味のあるテーマである。おしむらくはこれらへの取り組みが遅く最終まとめを行う時間が極めて短期間になってしまったことだ。執筆者には計画性を持ち取り組む姿勢を持つことで今後社会で大きく羽ばたいてほしい。 |
キーワード1 | ウェブトゥーン |
キーワード2 | 出版漫画 |
キーワード3 | 利用動機 |
キーワード4 | ニューメディア |
キーワード5 | |
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