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学科 | メディア学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | 日帝時代における韓国の広告-女性のイメージを利用した1900年~1945年までの広告を中心に- |
内容 | 本研究では、 35年の日帝時代の間の文化的自由を失われた韓国の商品広告に具体的に接近する。主に、日本を軸とする外国勢力による近代文化の形成を、広告を通して分析し、当時の朝鮮人のライフスタイルや価値観を調べるに着目する。これによって韓国の現代デザインの概念を再成立することに的を絞る。研究の範囲は、1900―1945年までに現れた商品広告に限定にして、三つの方法で考察する。一つ、韓国の歴史的観点から韓国の開港と日帝時代概論、その時期における産業広告の成立とスタイル展開について調べる。二つ、日本の植民政治による韓国の広告を分析し、日本の植民地政治と韓国の広告、韓国広告産業の変化について考察する。三つ、帝国主義が広告に及した影響を分析し、広告で現れた韓国の女性のイメージを分析した後、広告表現特徴分析、それによる広告の形成について研究する。 |
講評 | 私の研究室で手にした韓国人研究者の著作が彼の論文のテーマを決定することとなった。日本が韓国を植民地化していた時代の広告の表象をテーマとしたその著書にならい、執筆者はその著作の思考をさらに広げた論文を制作することを目指した。 「近代化」が日本の占領によって唐突に流入した韓国において、広告の表象は近代化の象徴であり、しかし、同時に自国のアイデンティティー否定の象徴でもあった。この倒錯した状況下にあった広告の表象に何が描かれたのか。彼の興味の焦点はそこに絞られた。特筆すべきは同じ占領下にあった中国上海の広告表象との比較である。消費を性的な表現にシンボライズした上海の広告と真面目な表象に終始した韓国との違いに着目した点は韓国人ならではの考察であった。 インターナショナル服飾ブランドに就職する彼にとって、この研究・執筆での思考の醸成は、国際的な感覚のさらなる拡大につながったのではないかと思う。 |
キーワード1 | 日帝時代 |
キーワード2 | 植民地の広告 |
キーワード3 | 韓国の広告史 |
キーワード4 | 帝国主義 |
キーワード5 | モーダン化 |
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