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学科 メディア学科
年度 2015
ゼミ名 竹内 幸絵
タイトル タワーのメディア性についてー東京スカイツリーは「シンボル」になり得るのかー
内容 日本には東京タワーや東京スカイツリーなど、その都市を象徴するような構想建造物がある。それらはドラマや映画で度々登場し、時に象徴的に描かれており、天に向けて屹立する塔のシルエットには、私たちを魅了する不思議な力があると感じる。そこで都市の「シンボル」となるタワーはどのような特徴を持っているのか、また都市の「シンボル」にならないタワーとの違いはあるのか、そして東京スカイツリーは東京タワーのように、東京のシンボルになり得るのかというところに興味を持ち、今回卒業論文で取り上げていくことにした。今回は東京タワーと東京スカイツリーが雑誌・テレビ・映画などのメディアの中でどのように表現されているかを取り上げ、市民にとってどのような存在として捉えているかについて焦点を当ててみたい。また、焦点を当てるだけでなく、時間の経緯に加え、歴史的背景などのいくつかの要素に分けて、両者の違いについて考察していきたい。
講評 東京タワーとスカイツリー。就活で何度も東京に足を運んだ執筆者にとってスカイツリーはまだ東京のシンボルではないと映ったようだ。したがって執筆当初は、東京タワーのシンボル性をスカイツリーは追い抜かせない、という予測の下に調査・分析・執筆を行っていた。
ところがこのテーマ設定は非常にタイムリーだった。執筆の1年の間に、スカイツリーがただの観光地ではなく、少しずつ東京の人々の生活に密着する景色としてドラマや映画でも描かれるようになっていったのである。旅行ガイドブックやメディアに現れる両ツリーを比較するうちに執筆者もその変化に気が付き、次第に仮説を疑うようになっていった。
転換を決定づけたのは歴史調査である。東京タワーが建設当初シンボルどころか無粋な鉄の塔として疎まれていたという新聞記事を発見したのである。結局、その色やカタチを超えた時間の作用が、タワーを故郷のシンボルに変えていく。論文の結論はその方向におちついた。電機メーカーに就職する彼にとって本論文が思考回路の鍛錬となったことを期待したい。
キーワード1 東京タワー
キーワード2 東京スカイツリー
キーワード3 シンボル
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