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学科 | メディア学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | ミュージカルの魅力はどこにあるのか-ミュージカル『レ・ミゼラブル』を用いたメディア性の研究- |
内容 | ミュージカルの魅力とは何か。本論文では、商業的・芸術的な成功をおさめる巨大なエンターテインメントに人々はなぜ魅了されるのかを解明する。参考にするのは、スコット・マクミリン氏の著書『ドラマとしてのミュージカル ミュージカルを支える原理と伝統的手法の研究 -カーンからソンドハイムまで-』である。この著書に掲載されている主要素二つをもとに『レ・ミゼラブル』のミュージカルと映画を比較し、考察を行った。メディア上の特徴として映画は「リアルさ」、ミュージカルは「様式性」を持つ。その他の舞台芸術と同じように、日常とかけ離れているから楽しめるという「様式性」は、映画という枠組みにそのまま入れ込んでも不自然になる。また逆に映画らしい「リアルな」映像をミュージカルに映し出してもその威力が最大限発揮されることはない。住み分けが重要であり、それこそミュージカルのさらなる飛躍につながるのだ。 |
講評 | 音楽好きの彼が選んだテーマはミュージカルのメディア性。なぜ映画やその他のコンテンツでは得られない感動をミュージカルは与えてくれるのか。であった。 同じ演目の映画とミュージカルの比較をしたいというところまでは順調に進んだものの、特定のミュージカルを見たことがある人を探すのは困難だし、今から見せて判断させることも難しい。客観的な指標の探索に混迷する中で一冊の本に出会い、著者が考えるミュージカルの魅力を、テーマとする「ル・ミゼラブル」の様々なシーンに当てはめて考えていく方法論にいきついた。 もともと本を読み思考することが面白いと感じるタイプだったので、この後は悩みながらも、分析を進めていくことが出来た。とりわけ映画のリアルさ、それができないミュージカルの様式性の比較が面白い論述となっており、当論文の読みどころである。広告制作会社に就職した彼の、思考の幅をひとつ広げる卒論執筆となったと思う。 |
キーワード1 | ミュージカル |
キーワード2 | レ・ミゼラブル |
キーワード3 | アンサンブル効果 |
キーワード4 | 舞台装置 |
キーワード5 | |
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