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学科 メディア学科
年度 2008
ゼミ名 佐伯 順子
タイトル おネエキャラと女言葉
内容 今日、1週間のテレビ番組の中で、おネエキャラが出演していない日はないという
程、おネエキャラブームである。テレビにこれほどまでニューハーフが登場する国は
世界中探しても日本だけである。
 私がこのテーマを調べようと思ったキッカケは、このブームの要因、またそもそも
おネエキャラの人達はみなが性同一性障害であり、女性になろうとしているのだろう
かと疑問に思ったからである。
そこで、本論ではそんなブームの極みともいえるおネエキャラたちが一堂に会して
いる番組「おネエMANS★」に焦点をあてる。さらにこの番組に出演しているおネエ
キャラたちを中心に、ニューハーフタレント、おかま、性同一性障害の人たちを調べ
た。
それにより判明したことは、おネエキャラの人たちにはそれぞれ多種多様な性自認
があり、おネエキャラとしてひとくくりには出来ないということ。さらにおネエ言葉
と呼ばれる旧来の女言葉から派生した言葉を使い、おネエキャラでることを周りに示
し、主に女性から高い支持を得ている。 結論としては、まだまだメディアがおネエ
キャラ達を旬のコンテンツとしてだけ用い、本質的な意味での理解は得られていな
い。またメディアに登場する、ニューハーフや性同一性障害の人たちとは違う、普通
に生活しているトランスジェンダーの人達への偏見を助長している点も無視してはい
けない。
講評 佐伯ゼミでは、ジェンダーとメディアを主要テーマにしているため、テレビ・ドラマ『働きマン』と女性の社会進出、女性オーディエンスのためのメディア戦略としてのイケメン・ブーム、客室乗務員とメディアなど、女性とメディアを論じた卒業論文で充実した成果があがった。テーマ設定は、スポーツ、ファッション、メディアのなかの言葉使いの男女差、犬・猫のメディア表象など、18名という比較的多人数の学年だったこともあり、バラエティに富んでいた。年4回(春秋各2回)の発表を積み上げて完成する形で指導しているため、ほとんどの学生が、注、参考文献の充実した、形式的にも完成度の高い論文を提出したと評価できる。
キーワード1 おネエキャラ
キーワード2 おネエMANS★
キーワード3 女言葉
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