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学科 | メディア学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 柴内 康文 |
タイトル | 同一対象を扱った複数のインターネットコミュニティにおける議論傾向と、その関連性について |
内容 | インターネット上のコミュニティで交わされる議論は、同一対象を主題に扱ったコミュニティであっても、そのコミュニティによってそれぞれ異なる議論傾向を示すという仮説をもとに、インターネット掲示板のスレッドを、議論の方向性と使用されるキーワードという二つの観点から内容分析を行い、それぞれのスレッド間には異なった議論傾向が存在するのか、分析を行った。 分析の結果、インターネット上のコミュニティによってそれぞれ議論傾向は異なるという仮説は支持されなかったものの、使用されるキーワードには取捨選択が存在することが確認された。今後は分析手法の改良などにより、取捨選択のフィルターを通じて選択されたキーワードがどのような文脈で使用されているのか、などに着目することによって、複数のインターネットコミュニティにおいては、コミュニティよって議論の方向性もそれぞれ異なるのか否か、という疑問に答えを出すことができ、インターネット上で交わされる議論の有用性についても、一定の視点を見出すことができるようになるのではないかと考えている。 |
講評 | さまざまなメディア現象に関する実証研究に取り組んでもらいましたが、今年も調査に加えて実験的手法、またオンライン掲示板の内容分析など、さまざまな手法によるアプローチが行われ、興味深い結果もいくつか出ています。それぞれ理論的な詰め(仮説の導出)、また分析には粗さ、問題点を抱えていますが、それでも実証的に何かを主張することの困難さ、そしてそれを達成した結果の重要性を認識したことと思います。 |
キーワード1 | インターネットコミュニティ |
キーワード2 | 掲示板 |
キーワード3 | 議論傾向 |
キーワード4 | 内容分析 |
キーワード5 | |
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