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学科 メディア学科
年度 2008
ゼミ名 柴内 康文
タイトル コミュニケーションが恋愛関係における関係満足感に与える影響
内容 本研究において、 現代の若者が満足感を感じる親密な関係のあり方について、携帯コミュニケーションを中心に検討した。先行研究から、「親密な対人関係は、対等なものへと変化してきている可能性がある。コミュニケーションは、社会的な交換ととらえることができる。コンピュータを介したコミュニケーションは、適確にメッセージを相手に伝えると同時に、平等な発言を促す可能性がある。」ということが分かったため、
「現代の親密な対人関係においては、 自分が得してるよりもむしろ、お互いがコミュニケーションに平等に投資し、平等に成果を得ている(と本人が認知してる)方が、関係に対する満足感は高い」 という仮説を立て、携帯や実際に会った際のコミュニケーションの頻度や内容の衡平性が、親密な関係における満足度に与える影響について分析を行った。
結果、現代の若者は、平等な関係に対して最も満足感が高く、また、携帯電話によるコミュニケーションの量が平等性の認知に影響を与えていることが示された。しかし、コミュニケーションの内容別に見てみると、満足感や平等性の認知に対する影響は明確な結果が得られなかった。
講評 さまざまなメディア現象に関する実証研究に取り組んでもらいましたが、今年も調査に加えて実験的手法、またオンライン掲示板の内容分析など、さまざまな手法によるアプローチが行われ、興味深い結果もいくつか出ています。それぞれ理論的な詰め(仮説の導出)、また分析には粗さ、問題点を抱えていますが、それでも実証的に何かを主張することの困難さ、そしてそれを達成した結果の重要性を認識したことと思います。
キーワード1 社会的交換理論
キーワード2 携帯電話コミュニケーション
キーワード3 親密な関係
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