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学科 | メディア学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 柴内 康文 |
タイトル | 現代の若者の擬似社会的相互作用(PSI)と個人特性に関する研究 |
内容 | 本研究では、「利用と満足」研究におけるマス・メディアに対する受け手の動機と心理的要求に焦点をあて、現代の若者の擬似社会的相互作用(PSI)と個人特性(親和動機、社会的スキル、シャイネス)との関連を検討した。大学生・大学院生319名を対象に質問紙調査を行った結果、親和動機が高く、かつ社会的スキルが低いほどPSIを起こしやすいことが示された。また、対人不安傾向は親和動機に正の影響をもたらし、それを受けて親和動機がPSIに強い正の影響を及ぼしていることが示された。加えて、親和動機には有意な性差があり(女性のほうが親和動機は高い)、親和動機が高いほどPSIを起こす傾向があることが明らかとされた。以上の結果から、PSIを起こす背景にある心理的プロセスについて様々な示唆が得られ、受け手とメディアとの間の社会的かつ心理的な結びつきを把握する一助となった。 |
講評 | さまざまなメディア現象に関する実証研究に取り組んでもらいましたが、今年も調査に加えて実験的手法、またオンライン掲示板の内容分析など、さまざまな手法によるアプローチが行われ、興味深い結果もいくつか出ています。それぞれ理論的な詰め(仮説の導出)、また分析には粗さ、問題点を抱えていますが、それでも実証的に何かを主張することの困難さ、そしてそれを達成した結果の重要性を認識したことと思います。 |
キーワード1 | 擬似社会的相互作用 |
キーワード2 | 親和動機 |
キーワード3 | 社会的スキル |
キーワード4 | シャイネス |
キーワード5 | 性 |
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