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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 英単語の学習に関する認知心理学的研究 ―記銘方略の違いによる低頻度英単語の記憶保持― |
内容 | 本研究では、第2言語の学習の際に必要となる単語学習について、どのような方略が最 も効果的であるかを検討した。実験1では、47人の実験参加者を、語源を活用して記憶する群、イラストを活用して記憶する群、キーワード法を用いて記憶する群の3つにわけて、提示される英単語をできるだけ記憶することを求め、記銘直後と4週間後の2回にわけて英単語の日本語訳を再生するテストを行った。その結果、直後テストと遅延テストのどちらにおいても、キーワード法を用いて記憶した群の成績が、語源を活用して記憶した群、イラストを用いて記憶した群の成績よりも有意に高いことが確認された。実験2では、41人の実験参加者を、キーワード法群と、記銘語を用いて文章を作成する文章作成群にわけ、単語の再生と意味理解の成績を比較した。その結果、直後再生・意味理解テストにおいて、キーワード法群の成績が文章作成群の成績よりも有意に高いことが確認された。 |
講評 | 本年度の私が担当する4回生ゼミでは、僅か3名の受講生であったが、二人がオリジナ リティの高い心理学実験をおこない、もう一人も予備調査をしたうえでの質問紙調査を実施するなど、心理学的な手法を駆使して、興味深い内容研究を遂行することができた。昨年度の3回生のゼミでは、倍以上の受講生がいたものの、こちらが要求する水準の研究論文の作成には時間がかかることを予想してか、4回生ではゼミをとらなかった学生が多かったのではと推察している。ゼミは3回生や院生との合同で実施した回数も少なくなかったが、個別指導にも人数が少ない分、時間をかけることができた。その意味では、教員、学生双方に、恵まれた環境であったと言える。卒論試問と学科での評価が未定であるので、現時点(1月14日)でのこれ以上の評価は控えたい。 |
キーワード1 | 英単語 |
キーワード2 | 記銘方略 |
キーワード3 | キーワード法 |
キーワード4 | 単語学習 |
キーワード5 | |
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