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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 叱りことばについての検討 -叱られ経験の有効性と受容を得やすい叱り方の表現- |
内容 | 叱るという行為は、相手または相手の行為に対する拒否等を示すだけではなく、叱責者の望ましいと考える方向に相手の態度や行為を調整し、願望や理想を伝える意図があるとされている。本研究では大学生110名による質問紙調査を行い、叱られてよかった経験はどのようなものかについて、加えて意図した4つの仮想場面で被叱責者の10この反応を比較したうえで、納得のいく叱りことばの表現パターンを検討することを目的とした分析を行った。その結果、叱られてよかった経験とその叱り方として、それぞれ7つのカテゴリーが抽出され、仮想場面の反応においては、叱責者への迷惑の有無によりネガティブな反応に差があることが示された。また、納得の得やすい叱りことばの表現パターンとしては、5つ挙げられた。叱るという行為は、様々な場面で適した行動へと導くために、様々な表現パターンを駆使して被叱責者への理解を深めることが望ましいということが示唆された。 |
講評 | 本年度の私が担当する4回生ゼミでは、僅か3名の受講生であったが、二人がオリジナ リティの高い心理学実験をおこない、もう一人も予備調査をしたうえでの質問紙調査を実施するなど、心理学的な手法を駆使して、興味深い内容研究を遂行することができた。昨年度の3回生のゼミでは、倍以上の受講生がいたものの、こちらが要求する水準の研究論文の作成には時間がかかることを予想してか、4回生ではゼミをとらなかった学生が多かったのではと推察している。ゼミは3回生や院生との合同で実施した回数も少なくなかったが、個別指導にも人数が少ない分、時間をかけることができた。その意味では、教員、学生双方に、恵まれた環境であったと言える。卒論試問と学科での評価が未定であるので、現時点(1月14日)でのこれ以上の評価は控えたい。 |
キーワード1 | 叱りことば |
キーワード2 | 言語的コミュニケーション |
キーワード3 | 質的研究 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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