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学科 教育文化学科
年度 2015
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 貝原益軒の教育思想の研究
内容 現代に九十八部、二百四十巻に及ぶ膨大な著述が残っている
貝原益軒の生涯においては、さまざまな教育方法論が提唱され
ている。この中に益軒が重要とした考え方が何であったのか、そ
れに、益軒が何を強調しているのか。益軒の作品を読み解き、
益軒の思索に着目して探ってみたい。第一章では、益軒の学問
形成を考察していく。益軒はどのような生涯を送ったか、益軒の
学問の形成と「旅」との関係を明らかにし、それが、彼の学問に
どのような影響を与えたのかを明らかにする。第二章では、益軒
の教育に関する主要な資料を読み、どのような教育思想を持っ
ているかに関して探ってみる。主に、「早期教育」、「女子教育」、
「身心教育」の三つ教育論から益軒の教育思想の特質を明らか
にし、何故このように考えたのかを論じていく。益軒はただ子ども
の教育を重視しているだけではなく、年齢層に関わることなく身体
と精神の両面からの養生法も重視している。「早期教育」と「女子
教育」は子どもを対象とした教育であるが、「身心教育」は大人も
対象をしている。
講評 【ゼミ全体への講評】
本年は卒論の取り組みが早く、各自計画的に論文作成に従事したため、
比較的スムーズに提出日を迎えた。卒論で一番注意したのは剽窃である。
教育史ゼミなので、基本的に原典史料を読みそれに解釈を加えるため、
独自の解釈が生まれてくる。たとえそれが少々幼稚な解釈であっても、
それなりに評価できるものであった。体育会に所属しているゼミ生が多
かったが、特別扱いは一切することはなかった。しかし17年間の自己体験
に対応するテーマを選んだこともあって、結果的には個性的な論文を書き
上げることができた。論文作成を通して、ゼミ生の個人個人と対話ができた
ことは指導する側にとっても意味のあることであった。論文作成とリーグ戦と
重なった諸君は本当にどちらも良く頑張った。またゼミの運営においても、
体育会に所属するゼミ生が大きな役割を果たしたことを付記しておきたい。
キーワード1 女子教育
キーワード2 子ども教育
キーワード3 養生
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