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学科 教育文化学科
年度 2015
ゼミ名 山田 礼子
タイトル 私立非教員養成大学の意義とは何か 学生のインタビュー調査から
内容 本稿の目的は私立非教員養成大学の教職課程を履修した学生は実践的指導力を養うことができているのか明らかにすることである。実践的指導力の定義を明確にしたうえで、インタビューで私立非教員養成大学の教職課程において実践的指導力が養えないと学生が考えているかどうかを調査した。もし養えないと考えていたならば教職課程に足りていないものは何なのか具体的に考察するつもりであった。実践的指導力とは様々な状況に応じた教育実践力、または教科指導、生徒指導、学級経営、地域教育等の包括的な指導力、特に授業力や生徒指導力であるととらえられる。9人の学生からの調査結果より教職課程に現場での体験がないがために実際に教育実習で生徒相手に指導をすることができなかったという意見が多かった。したがって教職課程で実践的指導力は養えないと学生が考えていることが明らかになった。そのうえで私立非教員養成大学の教職課程に足りていないものは模擬授業や場面指導におけるグループワーク、教育体験の機会、モチベーションが上がり教職の意義を把握できる授業体制などであることが明らかになった。
講評 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が10名、10000字が1名の計11名であった。
今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けながら、課題に取り組み、アドバイスを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。自主的な学修を行っていることは評価できるが、一方では、中途半端な状況で教員や大学院生およびラーニング・コモンズの教員への学習指導を受けにいっていることが課題として浮かびあがってきた。完全とはいえないながらも、ある程度自分で書き上げるあるいは推敲した原稿を提出して指導を受けるべきであろう。その意味で、今年の学生たちは中途半端な状態での指導を受ける頻度が例年に比べてかなり高かったことが残念であった。
キーワード1 教師の職場環境
キーワード2 私立非教員養成大学
キーワード3 実践的指導力
キーワード4 生徒指導
キーワード5 教職課程
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