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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 『チベット死者の書』における人間形成 |
内容 | この卒業論文では『チベット死者の書』に関わる思想について考察している。死というものを肯定的にとらえ、積極的にそれを受け入れていこうとする考え方は、現代社会においてきわめて重要である。第1章では、『チベット死者の書』がどのように西洋に受け入れられたかについて説明し、仏教における「四有」の概念と「バルド」の概念について説明する。第2章では、『チベット死者の書』の内容について考察する。死後の世界でどのようなことが起こるのか、『死者の書』の思想について考察し、死への準備として生きている間にはどのようなことが行えるのかについて説明する。さらに第3章では、心理学者のカール・ユングと『死者の書』のかかわりについて説明し、現代人が『死者の書』を学ぶことの今日的な意義について考察していく。 |
講評 | この卒業論文は、学問領域では議論されることのない『チベット死者の書』(バルド・トゥドル)をとりあげ、そこに込められた死と再生の思想について考察している。チベット仏教による背景にふれ、またカール・ユングの考察をふまえた内容になっている。『死者の書』を読みとき、その現代的意義を考察している点が評価できる。 |
キーワード1 | 人間形成 |
キーワード2 | 仏教 |
キーワード3 | 東洋思想 |
キーワード4 | 観想 |
キーワード5 | C.G.ユング |
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