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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 京都市の観光政策は市民に利益還元されているのか |
内容 | 近年、京都市は国際文化観光都市に向けた政策を推し進め、ふだん京都市内を歩いていても道路の工事や京都駅の再開発など変化を目にすることが多い。そのような状況に対して、1つの疑問が浮かんだ。京都市の観光政策に対して、市民はどのように思っているのか。2015年4月2日の京都新聞の記事には、四条通の工事に対する市民や観光客の不満が述べられていた。京都市民は、観光政策によって何を得られるのか。 そこで、観光社会学という視点から京都市の観光政策を分析し、観光政策が市民に与える利益は何かを明らかにしようと考え、観光社会学における「真正性」と「社会関係」という概念を用いて分析した。分析の結果、京都市は観光政策を進めることで市民に利益還元していることが明らかになり、京都市の観光の「真正性」はコーエンが主張した「創発的真正性」に分類された。さらに、政府・地方自治体は、従来のブローカーの役割である橋渡し役を超えており、新たに「ガーバメント」として区別されるべきだという結論に至った。 |
講評 | 京都市が展開している観光政策は、京都市民にとって有益であるかどうかを探ろうとした論文。観光社会学の手法を用いて京都を対象に分析している。理論の修正を提案したところは優れているが、一次データで自らの議論を補強できるとなおよかった。 |
キーワード1 | 観光社会学 |
キーワード2 | 真正性 |
キーワード3 | 社会関係 |
キーワード4 | ブローカー |
キーワード5 | ガーバメント |
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