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学科 | メディア学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 山口 功二 |
タイトル | 新しい男らしさの登場と性的二元論からの解放 |
内容 | メディアに新たな「男らしさ」が登場している。例えば、従来の、荒々しい、寡黙といった男のイメージは消え、代わりにメディアを賑わすのはお笑い芸人や、トーク上手なアイドルとなった。また、恋愛ストーリーにおける男性の立ち位置も変化している。近年ヒットした『電車男』などはその典型である。映画の世界でもハリソンフォードが演じたような器用な男性よりもヒューグラントの演じる不器用な男が共感を得るようになり始めた。これは、単に男らしさが変化したという問題ではない。女性たちは男性に違った役割を求め始め、また、男性たちを一元化していた「男らしさ」という概念に男たち自身が気づき、それを脱ぎ捨てようとしている時代となつたのだ。「男らしさ」に限らず、性的な概念は我々の生き方を強く支配する。「男の子は泣くな」「もっと女の子らしく」とはあまりにも暴力的に我々の多様なはずの個性を二元化してはいないか。新たな男らしさの登場とは、その性的二元論の支配からの解放の象徴なのだ。 |
講評 | クラスの軸テーマは、「現在文化研究』である。そのために例年、多様な分野の卒論が集まる。 ①スポーツ、②音楽、③デジタル・メディア、④旅行、⑤ファッション、⑥社会問題などである。卒論のタイトルをみても「ご当地キャラのメディア露出」「闇サイトと社会問題」「伝染する自殺」「犯罪報道と発達障害」などの時代を反映するテーマとともに「飲み物とコミュニケーション」の関係を描いた論文などがあり、色々教えられることがある。 |
キーワード1 | ジェンダー |
キーワード2 | 男らしさ |
キーワード3 | 性的二元論 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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