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学科 産業関係学科
年度 2015
ゼミ名 石田 光男
タイトル 睡眠障害が巻き起こす被害
内容  人間は眠る。動物も眠る。眠らない人間や動物はいない。それは生理の問題である。そんな中私たちは、人生の3分の1を眠って過ごしている。高度に発達した人の大脳は、眠ることによって覚醒時に最大限に機能を発揮することが可能となる。眠りはより良い明日のために脳を休め、体を準備するという巧妙にプログラムされた生理機構である。生物は睡眠と密接に関連するメラトニンというホルモンの作用で昼夜を区別し、四季を感じ、成熟時期や繁殖期を決定している。このメラトニンは強い光に当たると分泌されなくなる。今日の24時間社会では、文明の象徴ともいえる人工光によって自然環境とは異なった明暗サイクルで生活機会が増えている。このような生活環境では体内リズムが乱れ、正常な睡眠がとりにくくなる。
 また睡眠不足になると、ホルモンのアンバランスが生じて肥満などの生活習慣病が起こりやすくなる。夜型化の生活は、子どもたちの心身の発達にも影響を及ぼしている。私たちの生活に不可欠な睡眠を、そのメカニズムから睡眠不足による影響から対策までをみていく。
講評 全体の講評:卒論は大学での勉強の総決算であるから、日ごろの勉学の質が問われる。全体に3・4年でのゼミでの勉強が、すべて私の責任であるが、不徹底で、何とか形式を整えたものがいくつか散見される。とはいえ、下記の卒論は評価すべき努力の産物である。
 「アンドルー・ゴードンから見る日本労使関係」は、難しい方法的問題に直面しつつ、よく粘った論文である。難しさは、アンドルー・ゴードンの『日本労使関係史』のような、史実に基づいた手堅い歴史的実証研究を跡付けながら、なおかつ実証的裏づけを持ちえない自身の意見や批判をどのように表現すべきかという問題である。ただ単にその本の要約では物足りない、かといって実証的に反論する材料を事欠き、かつ反論の論拠は石田仕事論に依拠せざるを得ない弱点の自覚の中で、何とか今の力量の範囲でまじめに取り組んだことを高く評価したい。
 「人生哲学を踏み台にして」は、難解な福田恒存の『芸術とはなにか』と『人間・この劇的なるもの』をよく読み、どのように理解したかを丁寧に述べた論文である。一見、産業関係とは無縁なテーマであるが、社会科学の失いつつある人間学としての本質を回復する必要という文脈におきなおして考えれば、適切なテーマである。この真摯な勉強により、産業関係学も哲学であるとまで言い切れる理解につながっている力作である。
 「日本の音楽産業」は、そのビジネスとして変容を克明に描いた石田仕事論の系譜に属する好論文である。執筆者の音楽への情熱が書かせた作品である。
キーワード1 睡眠障害
キーワード2 睡眠不足
キーワード3 ナルコレプシー
キーワード4 不登校
キーワード5 うつ病
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