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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 石田 光男 |
タイトル | 石田光男に解説する「商社」とは何か |
内容 | 「商社はなにをしているんだ」という石田光男氏の疑問をきっかけに商社とは何かについての記述を卒業論文にしようと決めた。そもそも商社の定義について、社会の中でどの位置にあたるのか、メーカーとは異なるのか、総合商社と専門商社はいかに異なるのかについて1章に記述した。 2章には商社が持つ数多くの機能について1つずつ挙げて解説を記述した。その機能とは、それぞれ①商取引機能②物流機能③金融機能④情報機能⑤投資・事業経営機能⑥オーガナイズ機能である。 3章では、商社が誕生したきっかけから現在の商社界になるまでの歴史について述べている。今ではダイナミックな活動で世界に影響を与えている商社であるが、戦後などはかなり苦労することがあったようである。 4章には、近代から現在の商社に成長するまでの経過について記述している。なぜ三菱商事のような総合商社はそれぞれ多大な資金を蓄えることができたのか、4章を読めば理解して頂けると思う。 5章では、今後商社が扱っていくであろう資源や活動の内容について簡単ではあるが記述した。 6章は、最後に自分が考えた商社について、そして謝辞の言葉を述べている。 商社がなにか、という事をすべて把握することは非常に難しいと私は考える。この卒業論文を作成するにあたって商社について自ら学ぶことができたのは自分にとって大きな財産になるだろう。読者にも不明瞭で構わない、少しでも商社が何なのか理解して頂ければ幸いである。 |
講評 | 全体の講評:卒論は大学での勉強の総決算であるから、日ごろの勉学の質が問われる。全体に3・4年でのゼミでの勉強が、すべて私の責任であるが、不徹底で、何とか形式を整えたものがいくつか散見される。とはいえ、下記の卒論は評価すべき努力の産物である。 「アンドルー・ゴードンから見る日本労使関係」は、難しい方法的問題に直面しつつ、よく粘った論文である。難しさは、アンドルー・ゴードンの『日本労使関係史』のような、史実に基づいた手堅い歴史的実証研究を跡付けながら、なおかつ実証的裏づけを持ちえない自身の意見や批判をどのように表現すべきかという問題である。ただ単にその本の要約では物足りない、かといって実証的に反論する材料を事欠き、かつ反論の論拠は石田仕事論に依拠せざるを得ない弱点の自覚の中で、何とか今の力量の範囲でまじめに取り組んだことを高く評価したい。 「人生哲学を踏み台にして」は、難解な福田恒存の『芸術とはなにか』と『人間・この劇的なるもの』をよく読み、どのように理解したかを丁寧に述べた論文である。一見、産業関係とは無縁なテーマであるが、社会科学の失いつつある人間学としての本質を回復する必要という文脈におきなおして考えれば、適切なテーマである。この真摯な勉強により、産業関係学も哲学であるとまで言い切れる理解につながっている力作である。 「日本の音楽産業」は、そのビジネスとして変容を克明に描いた石田仕事論の系譜に属する好論文である。執筆者の音楽への情熱が書かせた作品である。 |
キーワード1 | 専門商社 |
キーワード2 | 総合商社 |
キーワード3 | バリューチューン |
キーワード4 | 生産管理 |
キーワード5 | |
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