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学科 産業関係学科
年度 2015
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル 帰任者再適応支援の批判的検討
内容 近年、海外派遣者の増加に伴い、海外派遣の成功のための支援の充実が熱を帯びている。一方で、先行研究で言及されている支援の必要性と実際に支援を必要とする帰任者の割合、支援の実施率にはギャップが感じられる。そこで海外派遣者や再適応に関する情報をもとに、「選考と派遣前研修があるため帰任者再適応支援は必要ない」という仮説を提示し、その検証を行った。
その結果、海外派遣者が派遣前に適切な選抜を経て特定の研修を受けた場合、海外派遣者は「業務遂行能力」に長け、「異文化適応力」「順応性」「ストレスマネジメント力」が鍛えられていることが分かった。また、再適応の際に必要な能力として「異文化適応力」「順応性」「ストレスマネジメント力」といった海外派遣者と共通する能力が挙げられたので、特別な再適応支援は必要ないと結論づけた。一方で、海外派遣者の能力で対応しきれない再適応の部分が生活面にあることが分かったので、それらへの支援がなされるのは望ましいと言える。
講評 グローバル化で海外派遣者が増える中、日本に帰国した際にも支援が必要であるという先行研究に対して批判的検討を試みるという目的自体は興味深いものの、肝心の批判的検討部分が弱い。特に、海外派遣者の派遣期間の分布やどの程度家族を帯同しているのか、期間と家族帯同との関係等、基本的なデータが確認されていないのが残念である。
キーワード1 海外派遣者
キーワード2 帰任
キーワード3 再適応
キーワード4 研修
キーワード5 家族帯同
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