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学科 産業関係学科
年度 2015
ゼミ名 三山 雅子
タイトル ブラック企業から見る違法労働の現状と課題
内容 今やブラック企業という言葉は厚生労働省も使用するなど、一般的に使われている。ブラック企業というワードは世間の感心が高く、流行語にもノミネートされたことがある。このように世間で話題になっているにも関わらず、ブラック企業はなぜ存在し続けるのだろうか。そして、ブラック企業を無くすには、どのような方向性を辿るべきなのだろうか。この2点について、まずはブラック企業の問題点、ブラック企業が無くならない原因を記述し、その後わが国が辿るべき道筋について論じた。ブラック企業が無くならない、つまり生まれる原因は、景気の低迷、日本の雇用構造、新興企業の存在、そして労働組合組織率の低下など、多岐にわたった。労働者の立場はどうしても企業より弱い。対策としては、労働基準監督官の増員や効率の良い業務改善、長時間労働がまかり通る法律の見直しなど必要だ。また、法律を人はどのようにして破るのかを記述した後、根本的に変革が必要なわが国の人々の意識について述べていく。
講評 今年も同じことを書かねばならない。圧倒的に卒業論文執筆にかける時間数が少ないと。もちろん執筆時間を長くかけたからといって、よい卒業論文を書けるとは限らない。しかし、卒業論文の水準は、やはりかけた時間に比例していた。最初に提出された、つまりもっとも早くからとりかかった学生の卒業論文が一番よかった。この学生とは、卒業論文をめぐって何度かやり取りをすることができた。だからこの本を読んでみたらとか、ワードの脚注機能を使うこととかに始まって、提出された原稿に赤を入れることができた。もちろんそれを参考に卒業論文を書き直してもらうのである。執筆にかける時間数が少ないと、このようなことができない。そうするとどうなるか。参考文献の数が少ないから、つまり他者の見解という砲弾の嵐をくぐり抜けていないから、その文献を肯定するにせよ、批判するにせよ、自己の意見を述べるにあたっての立論の根拠が薄弱になる。だから依拠した論者が崩れたら、こけてしまうような卒業論文にしか多くはならない。なぜ、このようなことになるのだろうか。現象的には旅行に行きたいからとなる。もちろんその気持ちはわかる。しかし、たぶんそれはほんとうの理由でない。考えること、そのために知らないことを知ることこそが未来の自分を守ることであると思われていないからのように、私には見える。どうしたらよいのか。けっきょくは溺れるまでは、わからないということなのか。しかし、わたしたちは何度も溺れてきたのではなかったか。難問である。
キーワード1 ブラック企業
キーワード2 長時間労働
キーワード3 若者の使い捨て
キーワード4 労働基準監督官
キーワード5  
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