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学科 メディア学科
年度 2008
ゼミ名 山口 功二
タイトル 広告世界の女性たちを追って -広告における女性像の変容-
内容 本研究をすすめる中で、女性の生き方・価値観の変化に「自立」というテーマが浮かび上がった。そこで、「自立」をキーワードとして、1960年代から近年にかけての広告世界における女性像の変遷を追った。その結果、広告世界の女性たちは、①家や男性、社
会からの解放と共に、時間的・精神的自由を手にし、自立に憧れ始め、②活動範囲をウチからソトへと拡大し、乱立する自立に向けて邁進し、③その一方で、変わらない社会を目の当たりにして、古典的な女性像も保ちつつ、④やがて、したたかになった彼女たちは、無理をせず自分に正直に生きるようになったという変容がみられた。様々な制約から自らを解放し、性別役割や女らしさも都合よく利用する。私は、このような生き方を、男性や男性の作り上げた社会と共存するために女性が築き上げた、新たな「自立」の姿であると考える。これから先の広告世界では、自分らしさに磨きをかけ、自分の感性や知性を頼りに、その生き方をゆるぎないものにする女性像が活躍することになるのではないだろうか。
講評 クラスの軸テーマは、「現在文化研究』である。そのために例年、多様な分野の卒論が集まる。
①スポーツ、②音楽、③デジタル・メディア、④旅行、⑤ファッション、⑥社会問題などである。卒論のタイトルをみても「ご当地キャラのメディア露出」「闇サイトと社会問題」「伝染する自殺」「犯罪報道と発達障害」などの時代を反映するテーマとともに「飲み物とコミュニケーション」の関係を描いた論文などがあり、色々教えられることがある。
キーワード1 メディア
キーワード2 広告
キーワード3 ジェンダー
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