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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 成人のASD当事者に対する理解と居場所のあり方に関する一考察 |
内容 | 筆者は,自閉スペクトラム症(以下,ASD)の特性を持つ人びととの関わりを通してその特性の魅力を感じた.しかし同時にその特性に対して社会的には理解が進んでおらず,当事者は生きづらさを感じているのではないかという印象も受けた.また,ASD当事者の人数も少ないとは言えない.2012年の調査では,有病率は1000人におよそ40人という結果が出ている.したがって,今後ASDという特性や当事者の存在を無視することは不可能であると考える. そこで,本稿ではまず医学的な見地におけるASDの定義と当事者自身のASDの感覚世界とをまとめ,より正確なASD像を考察する.そして,社会福祉的なのアプローチ方法や実際の取り組みから,当事者に対する社会的包摂が可能となる居場所について考察する |
講評 | 自閉症スペクトラム症(ASD)当事者の理解に貢献する論文をまとめた.まずASDの特徴と当事者が抱える課題、生きづらさを整理した上で、当事者の居場所のあり方について考察した.既存のセルフヘルプグループの限界を指摘し、当事者にとって必要な居場所を提案している.筆者がボランティアとして関わる「バザールカフェ」を一例に、多様な特性をもつ人々が参加できる居場所を提唱した.先行研究を紹介し、現場の経験や事例を取り入れ、丁寧であり説得力のある優れた論文を仕上げた.私自身も筆者の研究を通して学ぶことが多く、感謝したい. |
キーワード1 | 自閉スペクトラム症 |
キーワード2 | 当事者理解 |
キーワード3 | 社会的包摂 |
キーワード4 | 社会的居場所 |
キーワード5 | あいりん地区 |
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