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学科 社会福祉学科
年度 2015
ゼミ名 Martha MENSENDIEK
タイトル 大阪市ホームレス高齢化と中間居住施設の考察
内容 1990年代からのホームレス問題への支援により,ホームレス数は減少し,改善に向かっているようにみえる.しかしながら,ホームレスの高齢化や再路上化,野宿生活が長期化するなど,新たな課題も生じている.「大阪市ホームレスの自立の支援等に関する実施計画(2014)」によると,あいりん地区での日雇い労働者の高齢化がみられ,年齢と共に再就労が難しくなる現状を示した.また,ホームレス就労支援のため,2002年に施行された「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」により自立支援センターが設置されたが,施設内でのプライバシーや,就労後に再路上化してしまうなど,問題点もある.そこで本論では,脱路上にむけて必要な「居住」と「就労支援」に目を向け,高齢化しているホームレスが再就労しやすい社会への考察をする
講評 カナダ留学で目の当たりにしたホームレスと物乞いをきっかけに興味をもち、日本におけるホームレス問題に着目した.特に高齢のホームレスと就労の問題、また福祉的な支援のアプローチについて考察した.大阪市の現状と取り組みを紹介し、再就労しやすい社会のために何が必要なのかについて、具体的なプランを紹介した.就労支援だけではなく福祉的なアプローチの必要性、行政と民間の連携など、重要な点を指摘したが、社会福祉の支援のあり方について、日本における事例をもう少し調べる時間があればよかった.留学中に芽生えた問題意識を基に日本の現状について調べる原動力になった.新しいテーマを丁寧に研究するには充分な時間はなかったが、一つの成果を成し遂げた.
キーワード1 ホームレス
キーワード2 高齢化
キーワード3 中間居住施設
キーワード4 就労支援
キーワード5  
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