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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 日本の若者のHIV/AIDSに対する対策 |
内容 | HIVの感染により免疫機能が低下,破壊されることで発症されるAIDSは,その社会打撃の大きさから「世界三大感染症」の一つとして緊急に取り組むべき世界的課題と位置づけられている.近年,年間の新規HIV感染者数が世界的に減少の傾向にあるとされる中,先進国として日本は増加の一途をたどっている数少ない国の一つである.日本においては,その感染経路が「性感染」という現状,教育現場において明確に「性」について扱われなかった事,性をタブー視する社会風潮を背景として,HIV/AIDS患者への差別偏見意識はいまだに社会に根強く残っている.また,予防行動(適切なコンドームの使用),早期発見体制(HIV抗体検査)の定着もしているとは言いがたい現状にある.HIVはその感染力の弱さ,感染経路が限られている事から本来ならば防げる感染症である.それにも関わらず日本では感染者増加に歯止めがかかっておらず,社会や一人の人間に対し大きな影響を与え続けている.この様な事態を踏まえて若者の認識,性教育という切り口から,それを取り巻く環境の改善方法を研究していく. |
講評 | HIV/AIDSが日本の若者にとって身近な問題であるという認識の必要性と性教育の充実を訴えた.日本ではHIV感染者が増加傾向にある理由を考察し、若者の性行動の現状を紹介し、性教育の不備を指摘した.また他国の成果を紹介し、日本におけるHIV対策を提案した.日本文化では性の話はしにくい現状ではあるが、家族内でのコミュニケーションを高める必要があると結論づけている.またゲイコミュニティーの支援団体の活動を紹介しているが、日本でのHIV感染率が高いグループであることを踏まえると、このグループへの対策や支援に着目する必要がある.ぜひ、これからもこのテーマに関心をもち続けて欲しい. |
キーワード1 | HIV/AIDS |
キーワード2 | 若者 |
キーワード3 | 性教育 |
キーワード4 | |
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