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学科 | 社会学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 中高年主婦の趣味ネットワーク |
内容 | 私たちは、生活をしていくうえで様々なネットワークに組み込まれ、そのネットワークは時を経て維持するものもあれば、途切れてしまうものもある。その中でも、女性のネットワークで大きな影響をもたらすのが、妊娠・出産というライフイベントである。これにより、女性のネットワークは大きな変化を伴い、その後のネットワークにも影響を与えると考えられる。本論文は、これら様々な理由によって、薄くなりやすい中高年期のネットワークに焦点を当てて、中高年主婦のネットワーク形成のプロセスを明らかにしていく。また、ネットワークの中でも選択性のある「趣味」のネットワークをポイントとして、調査対象者をフラ教室に通う中高年主婦としている。この結果、中高年主婦にとって、趣味ネットワークが、地域のネットワークとなる可能性が見いだされた。近年、地域のつながりの希薄化が問題視されている中、趣味のネットワークが、地域ネットワーク形成のハブ的役割を果たすことが出来ればよいのではないだろうか。 |
講評 | 子育て期は過ぎたが、介護が必要な状態ではないような中高年主婦がどのような人的ネットワークのなかで生活しているか、そのなかで地域のフラダンス教室はどのようなつながりをもたらすのかを調査にもとづいて明らかにした研究である。十分掘り下げた調査にはなっていないが、1950年代前半生まれの出生コーホートで、郊外のベッドタウンに外部から転入してきた人たちを中心として、かつての職場のネットワークの希薄さ、子育て時代のいわゆる「ママ友」の部分的維持という共通性のなかで、趣味ネットワークの意義が浮かび上がり、またそれが地域のつながりの媒介となっている状況を描き出した点は興味深い。 |
キーワード1 | 趣味 |
キーワード2 | 中高年 |
キーワード3 | ネットワーク |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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