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学科 | 社会学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 若い在日コリアンが考える民族差別の漸層性―日本社会にある民族差別経験を事例に― |
内容 | 現代日本では、様々なルーツを持ち、日本で暮らしている外国人がいる。その中で発生する民族差別の問題は、いつもマスコミなどから誰もが耳にしたことがあると思われる。そのうち、在日コリアンの民族差別やヘイトスピーチなどに焦点を置き論じていく。在日コリアンは、戦前でも戦後でも就職・進学・住居などで民族的差別や不利益を受けている。 在日コリアンに対する民族差別歴史が長いだけに、それに関する研究書籍や研究者は多い。しかし、現在民族差別、ヘイトスピーチやヘイトクライムなどの被害者側に関し研究しているところは少ない。その点を問題意識として設置し、民族差別を経験している若い在日コリアンの話に基づき、日本での在日コリアンに対する民族差別の漸層性を考察し論じていく。 5名の若い在日コリアンへのインタビューを通じて、民族差別経験や彼らの視点から浮かび上がる対策に基づいて、新しい「憎悪のピラミッド」を作成し考察する。 |
講評 | 近年「ヘイトスピーチ」という言葉が一人歩きするほどに広がっているが、本論文は、街頭で繰り広げられるような目立ったものだけではなく、広く民族差別をとらえ、差別行為をおこなう側よりも、その対象となった側の認識に迫ろうとしたものである。論述はまだ整理できていない部分が各所にあり、調査も考察も掘り下げが不足していると言わざるをえないが、いわゆる憎悪のピラミッドを「やられる側の認識」に置き換えて作り直し、そこからインタビューを解釈していく視点は可能性がある。 |
キーワード1 | 民族差別 |
キーワード2 | 憎悪のピラミッド |
キーワード3 | 排外主義 |
キーワード4 | 在日コリアン |
キーワード5 | |
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