詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 留年経験者の語りから考える大学の意味 |
内容 | 大学全入時代と呼ばれるようになった。大学の教育システムは時代とともに変容を繰り返してきたが、現代の大学教育システムはどういった機能を持っているのか。アメリカの教育学者であるM.トロウの提唱したトロウモデルをもとに、日本の各時代における高等教育システムについて考察する。また、そのなかで現代の大学教育の問題点を考えていくに当たって、4年で卒業することがよしとされている、現代の社会システムに焦点をあて、その道から外れた留年生にインタビューを行うことで、問題点をより明確なものにする。本研究では、積極的に休学という選択をしたAさんと、留年せざるを得なかったBさんを対象としてインタビューを行った。彼らはともに、大学教育そのものに対しては失望感を抱いていたものの、大学在学中に多くの経験を積んでいた。現代社会において必要な大学教育の要素とは、就職のための管理された教育ではなく、人生を見つめ直すためのモラトリアム期間なのではないか。 |
講評 | インタビューをもとにした論文。筆者の強い思いが文章の端々に見て取れる。分析部分とその後の議論をより明確にし、より柔軟な解釈があるとさらに面白いものになると思われる。 |
キーワード1 | 大学教育 |
キーワード2 | 留年 |
キーワード3 | インタビュー |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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