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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 小林 久高
タイトル 間接謝罪を求める心理
内容 今日、芸能人や政治家が問題を起こし、謝罪会見を行う様子を頻繁に目にする。しかし、彼らがテレビの前の私たちに対して頭を下げる理由は、一体どこにあるのだろう。いざ問われると、なかなか答えにくいものである。
本稿では、このような、相手に直接被害を加えていないにもかかわらず行う謝罪を「間接謝罪」と呼称し、その全貌を明らかにすることを目指した。
まず、芸能人の謝罪会見に対するYouTubeコメント欄への投稿を収集し、間接謝罪への反応の分析を行った。その結果、「ネット炎上を起こす人たち」というひとくくりにはできないような、さまざまな反応がとられていることが明らかになった。しかし、その一方で、過ちを認め、謝罪を行った芸能人に対する称賛の声がほとんど見られないことも浮き彫りになった。
次に、間接謝罪を求めるのは、どのような経験や意識構造をもつ人たちであるのかを、学生意識調査のデータを用いて分析した。「ネット炎上を起こすのはバカか暇人」というような従来の知見とは異なり、誰もが、間接謝罪を求める動きに参入してしまう可能性をはらんでいることを明らかにした。
講評 ドキュメント分析と計量分析を用いた論文。大きな2つの問いの検討がうまく接合され、話がきれいに流れている。書き込まれた内容の整理と解釈には説得力があるし、計量分析で示される知見も興味深い。
キーワード1 謝罪
キーワード2 炎上
キーワード3 ネット
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