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学科 メディア学科
年度 2008
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル タウン誌に求められる「情報価値」の研究
内容 出版不況の中、娯楽要素の強い雑誌類が次々と事実上の廃刊に追い込まれているとい実状がある。特に1977年頃ブームとなったタウン誌はその情報提供価値をテレビやインターネットの利便性に奪われ、存在意義を失くしたかのように思われた。しかし、ニューメディアを通して誰もがたやすく情報を入手できるようになった反面、あまりの情報量の多さにそれを選別することが困難になり、自分にとってどのような情報が本当に必要なものなのかわからないといった不便が生じているのも事実である。このパラドックスは現代社会に生きる「オーディエンス」を取り巻く情報環境の急激な変化を如実に反映しており、ゆえに、情報提供ツールとしてのメディアに突きつけられた新しい課題なのではないだろうかと私は考えた。
そこでこの論文では、現代では時代遅れとも捉えられる「タウン誌」というメディアの「情報価値」をタウン誌の発生から現代までの歴史的背景を考察するとともに、ニューメディアとの競合点を比較することで明確化し、これからのメディアが果たすべき役割と求められる「情報価値」について議論した。
講評  私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しているが、おおむね現代社会のメディア状況を分析するという視点だけは整ったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動とそれを背後から操る社会内在的論理に肉薄し、生命の長い文章にまとめる努力の結果が反映された卒論が書けるように指導していきたい。
キーワード1 オーディエンス
キーワード2 情報価値
キーワード3 タウン誌
キーワード4  
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