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学科 | 社会学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 男性向けメディアでの女性の描かれ方 ―男性ファッション誌を例として― |
内容 | ジェンダー、女性学の分野で有名な上野千鶴子は1982年に執筆した『セクシィギャルの大研究』の中で、雑誌や新聞に掲載されている広告に登場する女性を分析し、女性のポーズやしぐさがすべて「性的メッセージのカタログ」であり、女は観客である男にとって永遠の演技者であると主張している。本稿では34年経った現代の女性の描かれ方についてその特徴や、読者層の年代、階級による違いを男性ファッション誌に登場する女性を通して分析する。 年齢層による違いという面では、若年層の雑誌で「幼さ」や「小ささ」などの「可愛らしさ」を演出する上目づかいやなど、上野が述べた男性に媚びるようなしぐさが多く登場するという特徴がある。また、男女で写っている写真でも同様に、女性が男性の後ろを歩いたり女性が男性の肘のあたりをつかんで歩いたりしているものが多く、年齢が若い男性の方が女より男が上だという意識が強いと考える。階級、購買志向による違いという面では、高級志向の雑誌で、女性がこちらを見下ろすポーズや女性が男性の手を引いて歩く構図など、女性の「強さ」を演出するものが多いのが特徴であった。 |
講評 | 雑誌記事分析を中心とする論文。系統だった展開や説明がなされており、分かりやすい。時間をかけ、もう一歩踏み込んだ考察がなされるとさらに面白いものになると思われる。 |
キーワード1 | ジェンダー |
キーワード2 | メディア |
キーワード3 | 非言語コミュニケーション |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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