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学科 | メディア学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | メディアの中の「キャリアウーマン」の研究~理想と現実のギャップはどこから来るのか~ |
内容 | かつて女性は、家庭を営み子供を産み育てるものだと考えられてきた。しかし、最近ではそのような考えは薄れ、女性でも社会に進出し、活躍するようになってきた。そのような社会を反映し、キャリアウーマンを描いた映画が多くつくられるようになり、人気を集めるようになってきた。しかし、それらの作品には女性編集者など、どれも地道な努力が必要な職業であるにも関わらず、華やかな面だけを強調して描いている傾向がある。また、どの作品の主人公も、世の一般女性にとって身近で、かつ理想像となるようなキャラクター設定である為、視聴者はリアリティがない作品にも関わらず、いとも簡単に自分もその職業に就けるという錯覚をおこしてしまうのではないかとの仮説をたてた。そこで、リアリティのない作品を信じてしまうほどのメディアの影響力と、6つの作品を分析した上でそれぞれの問題点を挙げ、キャリアウーマンの良い点ばかりを描き、問題点をきちんと描かない事は、メディアでしか通用しないある種の「捏造」ではないかという点を考察した。 |
講評 | 私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しているが、おおむね現代社会のメディア状況を分析するという視点だけは整ったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動とそれを背後から操る社会内在的論理に肉薄し、生命の長い文章にまとめる努力の結果が反映された卒論が書けるように指導していきたい。 |
キーワード1 | キャリアウーマン |
キーワード2 | リアリティ |
キーワード3 | 理想像 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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