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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 MILOS DEBNAR
タイトル テレビCMからみる性別役割分業意識-現代女性は、仕事も家事も育児もこなすスーパーウーマンでなくてはならないのか-
内容 政府は、少子高齢化による労働不足を懸念し、女性の活躍推進を成長戦略の一つとして打ち出した。女性の就業率や共働き家庭は年々増加し、女性の社会進出は一見進んでいるようである。しかし、「男は仕事、女は家庭」という伝統的性別役割分業意識は依然根付いており、女性の家事育児負担はいっこうに減少していない。このことから現代の女性には「仕事も家事も育児もこなすスーパーウーマンになること」が求められているのではないかと考えた。そこで、テレビCMを用いて、女性は仕事に加え家事育児もこなすことが求められているという価値観が現れているか検証した。結果、同一CMの中で仕事も家事育児もこなす女性が描かれることはなく、明確にそのような価値観を示したテレビCMは見られなかった。しかし、働く女性が描かれたCMの多さから働くことが女性に期待されているということ、CMの中の家事育児行動の担い手のほとんどが女性であることから、「家事育児は女性の仕事」という価値観が見受けられ、やはり現代女性には「仕事も家事も育児もこなすスーパーウーマンであること」が求められているようであった。
講評 CMを分析し、ジェンダーの問題、とりわけ現代日本社会で女性に求められている役割を俎上に載せた論文。男性と同様に女性にも労働も強く求められるようになってきたが、家事や育児という従来の役割分業が変わらないままになっていることをCMの中からも確認できた点が興味深い。分析、方法、文献なども適切である。
キーワード1 ジェンダー
キーワード2 メディア
キーワード3 性別役割分業意識
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