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学科 | 社会学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | MILOS DEBNAR |
タイトル | 祇園におけるグローバル化への適応の一プロセス -マナー問題を入り口に |
内容 | 外国人観光客の急激な増加を背景にその経済効果が期待される一方、現場の観光地ではさまざまな問題が起こっている。その一つが外国人観光客によるマナー問題である。マナー問題は盛んに報道されているように思えるが、実態は見えてこない。そこで本稿では、①マナー問題の実像を調べるため、京都新聞において、京都における観光および外国人観光客に関する記事数の推移を見、迷惑行為に関する記事内容を言説分析した後、②祇園の生活者の視点からマナー問題を見るため、祇園住民へのインタビュー調査を行った。結果、①実際にマナー問題は京都市内で確認されており、その背景にはベースとしての数的キャパシティの不足があることがわかった。さらに、②祇園における事情を加味した場合には、既存の産業への悪影響、プライベート空間に侵入されていることによる抵抗感があることが明らかになった。本稿では一例として祇園を取り上げているが、これらをどこまで他地域に適用できるかは検討の余地がある。 |
講評 | 外国人観光客の急増と地域社会の関係について、京都市の祇園南側の事例に注目し、考察をする論文。京都新聞の記事を分析し、外国人観光客によるトラブルが増えたという意識の確定を指摘してから、祇園住民の語りを分析する。外国人対日本人という軸ではなく、その急増自体に様々なトラブルと意識の問題を見出す点が興味深い。 |
キーワード1 | 外国人観光客 |
キーワード2 | マナー問題 |
キーワード3 | 祇園 |
キーワード4 | 京都 |
キーワード5 | |
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