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学科 社会福祉学科
年度 2016
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 高齢者スポーツから心身に与える影響
内容 実習に行った際、体力測定や毎日ラジオ体操をしておられるのを見て、私達が今、普通に生活出来ている事が歳を取るにつれて出来なくなってくるのだと感じた。高齢者になっていくにつれて体の衰えも出てくる。体を動かすことで少しでも毎日の生活を変えていくのではないかと考えた。寝たきりの状態になる前に少しでも対策を考え、心と体を変化させられるのではないかと思った。そこで、高齢者がスポーツをすることで生活が変わるのか検証していきたい。
現在の65歳以上の高齢者人口は3186万人で総人口に占める割合は25%であり、4人に1人の割合となり人口、割合共に過去最多となった。
本稿では、これからの社会で高齢化が進む中で、いずれは老いるが健康であり続けることを誰もが望んでいる。健康であり続けるためには様々な方法がある中、そのうちの一つであるスポーツから得られることに着目してみた。体力を向上させるだけでなく、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防と改善にも繋がり、精神的な健康にも大きな影響を与える。現在もスポーツを続け、記録を目指している人に着目するのではなく、普段の暮らしの中でスポーツをすることで得られることを述べる。
まず初めに、どのように高齢者の方が今日の暮らしでスポーツを取り組んでおられるか、またスポーツを必要としていない人もおられることから高齢者スポーツの現状や問題点や高齢者スポーツの歴史について述べる。次に、実際に行われている内容について述べ、最後にはこれから高齢社会になっていく日本にスポーツの大切さ必要性は何か、どのような影響を与えるかを考察していきたい。
講評 本論文(「高齢者スポーツから心身に与える影響」)は、スポーツが高齢者に与える身体的、精神的、社会的な影響についての丁寧な分析から、高齢社会におけるスポーツの意義や役割について論じられた労作である。高齢者スポーツの歴史や具体的な種目などについても興味深く紹介されている。高齢者スポーツの大切さがもっと見直されて良い。

同志社大学空閑ゼミ第13期卒業生となった今年度のメンバーは、17名が無事に卒業論文を提出した。非常に多彩なテーマがそろったが、いずれのテーマも、社会のなかで、あるいは地域の一員として「人が生きて、生活すること」にかかわる社会福祉の学びにおいては、避けることの出来ない非常に重要な課題である。同時に、非常に「重い」そして「深い」課題でもある。ゼミメンバーの卒業論文を通して、社会福祉研究における対象の広さ、深さや多様性、そして様々なテーマの相互のつながりと関連性、個人が体験する生活問題に対する社会的かつ構造的なまなざしの大切さに、改めて気づくことができた思いである。
卒業研究とその成果としての卒業論文は、メンバーによって、確かに出来不出来はある。もう少し早くから取り組んでいたら、もう少し多くの文献を読み込んでいたら、もう少し考察を深めてくれたら、もう少し丁寧に調査ができていたら、などと思う論文もある。しかし、「学問」の営みはこれで終わるわけではない。卒論の完成は、新たな問いや学び、考察への出発点でもある。4月以降もそれぞれの新しい場所で、「問い」続け、「学び」続け、そしてその問いや学びを誰かと(もちろん私も含めて)共有して行って欲しい。
キーワード1 スポーツ
キーワード2 社会参加
キーワード3 高齢者
キーワード4  
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