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学科 社会福祉学科
年度 2016
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 精神障害者の一般就労 ―誰もが働きやすい社会を目指して―
内容 近年、精神障害者の雇用は急速に増加している。しかし、当事者にとって働きやすいように配慮や支援がされているのだろうか。また、企業は雇用を進めるにあたって不安はないだろうか。そこで、精神障害者雇用に積極的に取り組んでいる企業を3社取り上げ、そこでの取り組みから当事者の求めている支援、企業側に求められている取り組みをそれぞれ明らかにすることを目的とした。それらを踏まえ、精神障害者にとって働きやすい職場環境を創っていくための取り組みが他の企業においても実施できるように必要な支援を考察した。精神障害者が働きやすい環境を創っていくためには、我々一人一人が精神障害への理解を深めていくことと同時に企業の取り組みが必須である。そして、精神障害者、企業の両方を支援する支援機関の充実、それをバックアップする行政の働きが必要であり、これらの機関が一体となって精神障害者の就労を支援することが求められる。
講評 本論文(「精神障害者の一般就労―誰もが働きやすい社会を目指して―」)は、自身の精神保健福祉士の実習経験を踏まえて、精神障害者の就労について論じた力作である。いくつかの企業の取り組みを事例として取り上げつつ、当事者にとっての働きやすい職場環境づくりについて、行政の役割も指摘しながら、とても丁寧な考察がなされている。

同志社大学空閑ゼミ第13期卒業生となった今年度のメンバーは、17名が無事に卒業論文を提出した。非常に多彩なテーマがそろったが、いずれのテーマも、社会のなかで、あるいは地域の一員として「人が生きて、生活すること」にかかわる社会福祉の学びにおいては、避けることの出来ない非常に重要な課題である。同時に、非常に「重い」そして「深い」課題でもある。ゼミメンバーの卒業論文を通して、社会福祉研究における対象の広さ、深さや多様性、そして様々なテーマの相互のつながりと関連性、個人が体験する生活問題に対する社会的かつ構造的なまなざしの大切さに、改めて気づくことができた思いである。
卒業研究とその成果としての卒業論文は、メンバーによって、確かに出来不出来はある。もう少し早くから取り組んでいたら、もう少し多くの文献を読み込んでいたら、もう少し考察を深めてくれたら、もう少し丁寧に調査ができていたら、などと思う論文もある。しかし、「学問」の営みはこれで終わるわけではない。卒論の完成は、新たな問いや学び、考察への出発点でもある。4月以降もそれぞれの新しい場所で、「問い」続け、「学び」続け、そしてその問いや学びを誰かと(もちろん私も含めて)共有して行って欲しい。
キーワード1 精神障害者
キーワード2 一般就労
キーワード3 職場環境
キーワード4 就労支援
キーワード5  
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