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学科 メディア学科
年度 2008
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル 協調と競争の戦後新聞史
内容 現在、既存の新聞体制は「新聞離れ」に要約される、ビジネスモデルの危機的状況にある。一般の企業と異なり、言論機関・報道機関である新聞の危機というのは、一般国民の社会参画に大きな影響を及ぼしかねない。現在置かれている状況を分析するとともに、今後の展望を探るのがこの論文の主題である。概念論的なものに陥りやすいジャーナリズム論ではなく、可能な限りメディア産業論としての側面を追求している。
 検証方法としては、現在までの産業構造の歴史的な連続面・不連続面を例示していくことを中心に行った。確立・発展・競争・衰退・競争のプロセスを新聞業界が繰り返しており、このプロセスを理解することが、将来のビジネスモデルを考察する一助と判断したからである。
 この論文における最終結論としては、新聞各社の過当競争状態の即時停止と業界再編による読者の利益保護、しかる後のビジネスモデルの変化、パラダイムシフトを行うべきというものである。
講評  私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しているが、おおむね現代社会のメディア状況を分析するという視点だけは整ったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動とそれを背後から操る社会内在的論理に肉薄し、生命の長い文章にまとめる努力の結果が反映された卒論が書けるように指導していきたい。
キーワード1 系列
キーワード2 新聞
キーワード3 ビジネスモデル
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