詳細
学科 社会福祉学科
年度 2016
ゼミ名 黒木 保博
タイトル 少子化社会と意識改革 ―仕事と育児の両立について―
内容 今日、日本が抱える深刻な問題の1つとして「少子化」が挙げられる。子どもの数の急速な減少は、現役世代の割合が減っていることを意味し、さらに言及すれば、日本経済が衰退していくことを示唆している。このままの状態が続けば、日本経済は間違いなく破綻の道をたどることになるだろう。そこで、私は「共働き世帯」が急速に増加している現状が日本の少子化問題を解決するきっかけになるのではないか、と考えた。「仕事と育児の両立」を希望している「共働き世帯」が仕事をしながらも、結婚・出産・育児に前向きになれる環境づくりは今後取り組むべき重要な課題である。残念ながら今の日本は、そうした個人の希望・選択を困難にさせている現状がある.その現状を変えるには、「意識」から抜本的に変革していく必要があると考えた.私が論文で取り上げた「意識」の対象は、「男性」と「地域」である。この2つの「意識」を変えていくことが、日本に根強く残る制度、システム、固定観念を新しく変える一歩となると考えた。個人が自由に希望を叶えられる環境を作っていくために、どのような取り組みが必要か。また、最終的には少子化を克服することが本当に日本にとって必要なことなのかを検討していきたい。
講評 黒木ゼミでは卒業論文発表会を実施している。2017年1月7日土曜日、9時20分に新町尋真館41番教室に集合し、オリエンテーションの後、9時40分から一人20分の持ち時間で17時まで実施した。この目的は、1)卒論提出者はもう一度卒論を見直して、まとめ、自己評価をすること、2)ゼミでは相互に発表し合い、質問し合ったが、最終的に相互評価をしてみること、3)3回生は4回生の発表を聞くことで、質問することで、卒論作成におけるテーマ設定の難しさ、文献収集の重要性等を具体的に理解できることである。
この発表会には大学院生、卒業生も出席して質問やコメントをしていた。その後、3,4回生、大学院生、卒業生47人が集まり、打ち上げを行った。

18人の発表が終わり、最後にTAからのコメントと黒木からのコメントをした。
1, 例年通り「準備」は二極化した。専門演習クラスにおける卒論作成発表準備取り組み(文献収集、発表内容、レジュメ内容)からの評価となる。準備に時間、エネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。
2, 着目点のユニークさ、面白さ等から、各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約版数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。
3, 毎年指摘しているが、コツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論は、読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。
4, 卒論作成にあたっては、実習体験、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。しかし、現場・現地にも行かずWEB情報を駆使して理解した、わかった(つもり)と思って書いた内容には当然に「格差」があった。
5, つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人と、できるだけ自分との戦いを後回しにして「小手先」で書きあげた卒論は自ずと訴える内容に違いが出てきたと思われる。
 
最後に、ゼミ生にこまめに文献指導や作成助言をしてくれたTAのM氏に感謝したい。
キーワード1 少子化
キーワード2 共働き世帯
キーワード3 意識改革
キーワード4 仕事と育児の両立
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.