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学科 メディア学科
年度 2008
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル 「ニコニコ動画」と動画視聴形態の変化の研究
内容 近年テレビ視聴率の低下やテレビ離れなどがしばしば指摘されるが、それらは本当に起きているのか。またそれが事実なら、背景にはどのような要因があるのか。
上記の視点から、本論文ではまず現状を分析して視聴率低下が事実であることを確認し、その背景には生活習慣の変化(個人で過ごす時間が増えたこと)に伴う動画視聴形態の変化がある、と推測する。そしてその“視聴形態の変化”という状況に最も適しているメディア・コンテンツとして、動画共有サービスのひとつである「ニコニコ動画」を挙げ、その特性や効果を分析する。なぜならニコニコ動画は、独自の機能やシステムによってテレビ特性とインターネット特性を融合させ、動画視聴に加えて活発なコミュニケーションを生み出したことで、新しい動画視聴の場を確立したと言えるからである。さらにその独自性を活用することで得られる広告効果や、急成長の弊害として存在する著作権問題についても追求する。
これらの過程から動画視聴形態が変化してきたことを実証し、その状況においてニコニコ動画が持つ意味や価値を明らかにすることで、同サービスを新たなメディアのかたちとして提示する。
講評  私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しているが、おおむね現代社会のメディア状況を分析するという視点だけは整ったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動とそれを背後から操る社会内在的論理に肉薄し、生命の長い文章にまとめる努力の結果が反映された卒論が書けるように指導していきたい。
キーワード1 広告効果
キーワード2 視聴形態
キーワード3 ニコニコ動画
キーワード4  
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