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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 上野谷 加代子 |
タイトル | 子どもの貧困と居場所支援の考察 |
内容 | 現在、日本では「子どもの貧困」が社会問題となっている。日本は経済的に裕福な国だが、OECDが出したデータによると子どもの貧困率は16.3%、子どもの約6人に1人が貧困という状況に陥っている。子どもの貧困は連鎖的に起こるものなので、子どもだけでなく、親の支援も必要となる。そう言った幅広いニーズに応えることができる支援が「子ども食堂」である。子ども食堂は食事ができるだけでなく学習支援や子育て支援、就労支援を行っているところもある。最近では新聞などに取り上げられ、全国におよそ340ヶ所もあり知名度も上がっている。しかし、貧困の連鎖を断ち切るためにどのような支援が必要なのか、居場所支援で貧困問題は解決に向かうのか考える必要がある。 |
講評 | 本論文は、日本における社会問題としての「子どもの貧困」について論じたものである。子どもの貧困は連鎖的に起こるものなので、子どもだけでなく、親の支援も必要となる、との問題意識を持ち、広いニーズに応えることができる支援としての「子ども食堂」に焦点をあてて論じている。こども食堂へのボランティア活動を通して、学習支援や子育て支援、就労支援などとの関連についても考察している。子ども食堂は全国で増加しつつあるというものの、しかし、貧困の連鎖を断ち切るためにどのような支援が必要なのか、居場所支援で貧困問題は解決に向かうのか、など鋭い問題意識を持ち続けている。 子どもへの愛情と鋭い問題意識にあふれた論文である。卒業後の児童養護施設における実践に生かしてほしい。 |
キーワード1 | 子どもの貧困 |
キーワード2 | 子ども食堂 |
キーワード3 | 居場所支援 |
キーワード4 | 社会的排除 |
キーワード5 | |
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