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学科 | メディア学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 日中の相互理解とナショナリズムに関する研究 |
内容 | 現在の日中関係の悪化には、過去の日本の侵略戦争という歴史という背景があるが、そこから生まれた日中相互のナショナリズムとメディアが現在の関係を作りだした。現在の両国のナショナリズムが作り上げられる課程において、メディアの存在は無視することのできないものである。それはテレビや新聞といった報道メディアだけではなく、インターネット上の議論や、その発展型である「ネット言論」も大きな影響力も持っている。ナショナリズムが高まる条件、それは国民、民族において重要視されている価値観において利害関係が生まれたときである。その点において、日本と中国は歴史認識問題などで激しくナショナリズムをぶつけ合う結果となっている。しかし近隣国家である両国が反発しあうことによって生まれるメリットはなく、協調によって生まれる国家利益を考えた場合、利害関係における合理性を認識して互いに歩み寄ることが、ナショナリズムとして正しい姿なのである。そして同時にメディアには自国民をそのように導く責任があり、またその力も備えているのである。 |
講評 | 私のゼミではメディアと社会の関係に特化した卒論を書くように指導しているが、おおむね現代社会のメディア状況を分析するという視点だけは整ったものが提出された。今後の課題は変化の激しいメディアの技術論に惑わされない人間の情報活動とそれを背後から操る社会内在的論理に肉薄し、生命の長い文章にまとめる努力の結果が反映された卒論が書けるように指導していきたい。 |
キーワード1 | 価値観 |
キーワード2 | 国際コミュニケーション |
キーワード3 | メディアナショナリズム |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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