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学科 メディア学科
年度 2016
ゼミ名 伊藤 高史
タイトル リオデジャネイロオリンピックの開催期間における日本のテレビニュース報道に関する内容分析
内容 本論文では、オリンピックの報道傾向を明らかにするために、2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピック期間中のニュース番組を量的調査し、そして各大会の報道傾向と比較するために北京・ロンドンオリンピックの報道傾向に関する論文を用いて考察した。その結果、調査した3大会すべて、オリンピック期間中は「スポーツ」のジャンルに分類されるニュースが多いことが明らかになり、オリンピック報道はどの大会でも似通った結果になることが予測できた。また、民放と公共放送であるNHKの番組を比較したところ、NHKとは異なり、民放では芸能関係などの話題性のあるニュースが取り上げられるなど、視聴率とスポンサーが関わる民放ならではの報道傾向があることがわかった。また、オリンピック期間中は、開催国に対するネガティブニュースを控える傾向にあることが明らかになったが、北京オリンピックでは直前に起きた中毒事件などのネガティブニュースについても取り上げられており、日本と開催国の関係性もニュース報道に影響を与えることが明らかになった。
講評 オリンピック期間中のNHK、および民放2局の夜のニュース番組をすべて録画して、先行研究と対比させつつ、番組の放送傾向を実証的・計量的に明らかにする、という、メディア学の卒論としては手堅い、しかし、実際に行うとなるととても骨の折れる作業に挑戦していただきました。オリンピック期間中の夜のニュース番組をすべて録画し、どのようなスポーツに何分何秒間が振り分けられていたのか、といったことを記録していくことはとても時間のかかる作業だったと思います。それを見事にやってのけてくれたことは、高く評価できます。調査結果として明らかになったことは、これまでの調査結果からも予想がつくことが主で、もう少し新しい「発見」のようなものを提示できればさらによかったと思いますが、よく頑張ってくれました。
キーワード1 オリンピック
キーワード2 スポーツ報道
キーワード3 報道傾向
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