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学科 メディア学科
年度 2016
ゼミ名 伊藤 高史
タイトル 仮面ライダーにおける「正義」と「悪」の変遷
内容 日本の国民的ヒーローである「仮面ライダー」は生誕45周年を迎え、テレビシリーズでは28作目が放送されている。この「仮面ライダーシリーズ」28作品を見ると、「仮面ライダー」という名前は共通するものの、仮面ライダーになった理由や戦う目的、敵組織の在り方など、数多くの変化が起きている。本稿では昭和46年から64年まで放送された「昭和仮面ライダー」と、平成12年から現在まで放送されている「平成仮面ライダー」を比較し、「仮面ライダーシリーズ」における「正義」と「悪」の変遷を追った。多数の平成仮面ライダーシリーズを手掛けた白倉伸一郎プロデューサーの著書やインタビューをもとに、それぞれのシリーズが制作された時代の社会背景を調べた。結果、「昭和仮面ライダー」は国民国家という「大きなもの」で共有された「正義」と「悪」を体現し、「平成仮面ライダー」は人びとがそれぞれに信じる「正義」と「悪」という「小さなもの」を体現していることが分かった。
講評 ウルトラマン・シリーズや仮面ライダー・シリーズなど、子供を中心に、長らく人気を維持している特撮ヒーローものは、メディア学科の学生としては、卒論にとりあげやすいテーマだと思います。しかし、通り一遍の指摘で終わらせずに、自分なりの個性を出しつつ、メディア学的あるいは社会学的に論文にまとめるとなると、相当難しいテーマであります。本論文の執筆者も、途中までは宇野常寛の論考をまとめるのに終始している感じがありました。執筆者の個性を出しつつ、客観的、実証的、あるいは理論的にまとめた学術的卒論になったかと言われれば、そうとは言えませんが、白倉伸一郎の著書に過剰に依拠しつつも、なんとかまとめられたことはよかったです。
キーワード1 ヒーロー
キーワード2 平成仮面ライダー
キーワード3 昭和仮面ライダー
キーワード4 正義
キーワード5
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