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学科 メディア学科
年度 2016
ゼミ名 中谷 聡
タイトル 韓国メディアの人種主義<留学生の視線から見た「非頂上會談」>
内容 今の韓国は滞在外国人が韓国全体人口3.9%にあたるグロバール社会であり、テレビ番組で韓国語を使いこなせプロの放送人として活躍している外国人を見かけることは珍しいことでもない。しかし、長い間単一民族であることが当然として思われていたため、韓国国内の人種差別は明らかに存在している。2014年には国連の人種差特別報告官が「韓国は国連が関心を寄せるべきである深刻な人種差別が存在している」と批判をした。そのような現状で、2014年に放送を始めた時期から注目を浴びていたJTBC放送局の多文化番組「非頂上會談」が多文化番組として適切であるのか、人種的な素材を含めていないのかについて多文化経験のある韓国人留学生10人へインタビュー調査を行った。番組を見て人種主義のことを考えたことがある人は10人中9人、番組を見てからある国に対しての印象が変わったことがある人は10人中2人、韓国人MCたちが外国人出演者にとる態度に疑問を持ったことがある人は10人中7人であった。また外国人出演者はアジア人より欧米人の割合が多く、欧米の考え方を重要としているような間接的な人種的表現が多く存在していると感じた人が多かった。今の「非頂上會談」は多文化番組というには不適切であると判断される。
講評 2016年度に提出された卒業論文を調査種別ごとに分けると、内容分析(新聞記事やテレビ番組など)が3本、アンケート調査またはインタビュー調査あるいは両調査の併用が4本となった。
インタビュー調査は、テーマに即した人を選び、必要な回答を得ることができた。アンケート調査は、質問紙法について事前の確認が少し不足したが、配布数及び回収率は十分なものがあった。内容分析は各々のテーマの着眼点がオリジナル要素に富み、詳細な分析が実施できた。
日程としては、4月から卒業論文のテーマの決定、絞り込みを行ったが、就職活動の解禁が例年より早まったことなどから、春学期はゼミ全体の日程調整は難しかった。夏季休暇中は特に卒業論文が進んだわけではないが、秋学期になり、卒業論文提出までの具体的なスケジュールを組んだところから、各学生の執筆が本格化した。執筆が進むと、具体的な作業内容の検討、調査項目の絞り込み、インタビューの質問内容の検討など、学生と卒業論文について詰めの作業を行うことが多くなった。ゼミ内で事前に読み合わせ日を設けたことによって、学生の調査・執筆にも本腰が入り、完成の目途が立った。スケジューリングの実行と遵守を学生が守れたことが最大の評価点であった。
キーワード1 韓国
キーワード2 人種主義
キーワード3 メディア
キーワード4 多文化放送
キーワード5 留学生
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