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学科 | メディア学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 中谷 聡 |
タイトル | たばこに対する認識の歪み~「たばこ養成講座」が孕む問題点~ |
内容 | 21世紀は今現在、世界的にたばこ規制の論調が高まっている。数々の研究結果からどの健康被害の実態が明らかとなってきたからである。そのため喫煙はもちろんのこと、販売、更には広告までもが規制されている。国際的にたばこの規制が推し進められるなか商品広告に変わってJTが積極的に展開しているのがマナー広告である。JTはこの広告の目的を公には吸う人と吸わない人がともに自然な形で過ごせる社会を築くためとしているが、 その内容はあくまで喫煙者優位の視点で作られたものであり、特健康に関して言えばとても十分なマナーとは呼べない。しかしそれら不十分なマナーを正しいマナーと疑わず信じる人が多いのが現状であり、特に非喫煙者においてはたばこと健康に関して注意を心がけているつもりがそもそもの規範とされるJTマナーが不十分なせいで知らず知らずのうちに健康を軽んじる風潮を招いている。 |
講評 | 2016年度に提出された卒業論文を調査種別ごとに分けると、内容分析(新聞記事やテレビ番組など)が3本、アンケート調査またはインタビュー調査あるいは両調査の併用が4本となった。 インタビュー調査は、テーマに即した人を選び、必要な回答を得ることができた。アンケート調査は、質問紙法について事前の確認が少し不足したが、配布数及び回収率は十分なものがあった。内容分析は各々のテーマの着眼点がオリジナル要素に富み、詳細な分析が実施できた。 日程としては、4月から卒業論文のテーマの決定、絞り込みを行ったが、就職活動の解禁が例年より早まったことなどから、春学期はゼミ全体の日程調整は難しかった。夏季休暇中は特に卒業論文が進んだわけではないが、秋学期になり、卒業論文提出までの具体的なスケジュールを組んだところから、各学生の執筆が本格化した。執筆が進むと、具体的な作業内容の検討、調査項目の絞り込み、インタビューの質問内容の検討など、学生と卒業論文について詰めの作業を行うことが多くなった。ゼミ内で事前に読み合わせ日を設けたことによって、学生の調査・執筆にも本腰が入り、完成の目途が立った。スケジューリングの実行と遵守を学生が守れたことが最大の評価点であった。 |
キーワード1 | 日本におけるたばこ広告規制をするその目的 |
キーワード2 | JTマナー広告における喫煙者優位の視点 |
キーワード3 | JTマナー広告に対して肯定的な評価の多さ |
キーワード4 | 喫煙と健康に関して適切な知識の不足 |
キーワード5 | JTの権威的立場とそれを盲信する非喫煙者 |
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