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学科 メディア学科
年度 2016
ゼミ名 佐伯 順子
タイトル 宮崎駿作品における女性像
内容 宮崎駿氏が描く作品は長年日本だけでなく世界中の人々を虜にしている。彼の描く作品は女性が主役なものとなっており、私はそれが宮崎作品の人気の要因の一つだと考えた。そのため、宮崎作品のヒロインたちを従来のアニメヒロインと比較し、宮崎ヒロインの特徴を考察した。まず、第一章ではこれまでの日本のアニメの中でも女性が主人公になった作品を中心にとりあげた。中でも魔法少女ヒロインものと戦闘ヒロインものについて説明を述べたうえで、宮崎駿作品のヒロインたちと比較した。次に、第二章ではアンケートを基に宮崎作品のヒロインの中でも支持されるヒロインとその理由を考察した。また、一般的な理想の女性と宮崎ヒロインを照らし合わせた。次に、第三章では二章と同様にアンケートを基に宮崎作品のヒーローの中でも支持されるヒーローとその理由を考察し、一般的な理想の男性と宮崎作品のヒーローを照らし合わせた。最後に、第四章では。ディズニー作品の『白雪姫』と『風の谷のナウシカ』を比較した。その結果、宮崎作品のヒロインたちは従来のアニメヒロインたちと比べて能動的であり、「意志」と「行動力」をもっているキャラクターばかりであることがわかった。
講評 佐伯ゼミ2017年度生は、音楽、映画、テレビCM等の視聴覚的な媒体を、社会的背景との関わりから論じ、社会的データ、独自のアンケート調査の結果分析に、映像分析、言語情報の表象分析、言説分析を加え、多彩な方法論を駆使して、修士論文と同等の優秀な成果があがった。質的分析、量的分析の双方を駆使するのが佐伯ゼミ卒業論文の特徴であり、評論と論文の違いも、大学教育にふさわしいレベルで正確に指導した成果である。
本論文は、音楽を聴く行為が、レコードの購入からCD、さらにデジタル配信サービスへとメディア環境の変化とともに変容していく過程を考察し、最新の定額性音楽配信サービスが、旧媒体にかわって音楽聴取の主流になりえるか否かについて、文献調査とアンケート調査の方法論を融合して論じたものである。同世代のオーディエンスに行った独自のアンケート調査と、日本レコード協会、日本生産性本部等の外部機関の調査結果を総合的に考察し、音楽を「聴く」サービスとしての音楽配信サービスは今後主流になり得るものの、音楽を「所有」する喜びを与える意味でのレコードやCDの社会的意味は消滅しないであろうと結論づけた。受け手がどのような動機づけによって音楽を享受するかによって、“モノ”か情報かのすみわけがなされるという議論は、実証的データに基づく説得力があり、「音楽のデジタル移行への過渡期」としての現代の日本社会における音楽文化のありかたを、芸術史、音楽史とは異なる、メディア学的、社会科学的見地から論じたものとして、すぐれた研究成果をあげた。
キーワード1 宮崎駿
キーワード2 ヒロイン
キーワード3 女性像
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