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学科 | メディア学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | ディズニー映画から考察する字幕と吹き替え、の相違 |
内容 | 本稿では映像というメディアの中でも映画というメディアに注目し 字幕と吹き替えにどのような特徴があり、どのような違いがあるかを研究する。 研究方法としては、研究対象となる作品の字幕・吹き替えを先行研究での基準を参考に定めた基準を持って、文字数の比較、音節数の比較、意味内容の比較分析を試みた。 その結果、会話部分、劇中歌部分両方、字幕の方が吹き替えより情報量が多く、特に歌部分での吹き替えの方は情報量が最も少ないというデータが観測できた。このことから、同じシーンでも字幕と吹き替えが持つ情報量の差はかなり大きく異なっていたことがわかった。しかし、その情報量が多いからと言ってそれが必ずしも正しいと言い切ることは無理がある。原作の内容、雰囲気をどれだけその翻訳の中に溶け込ませることができるかが重要であり、その際最も大事なことは翻訳の形態に拘ることはなく、原作を考える翻訳者の姿勢や工夫であることがわかった。 |
講評 | 映画は字幕付で楽しんだり、吹き替えで見たり、さまざまな鑑賞の仕方がある。それぞれに翻訳者が苦労している。そうした字幕と翻訳には、どのような違いがあり、それぞれの特性とどう関わっているのかを検討した論文。文字数の比較や音節などを数え統計的に処理、意味内容についても言及している。結果、字幕の方が情報量が多く、とりわけ歌詞で顕著であることがわかった。膨大の量の言語情報を根気よく調査分類した点が評価に値する。 |
キーワード1 | 映画 |
キーワード2 | 翻訳 |
キーワード3 | 字幕 |
キーワード4 | 吹き替え |
キーワード5 | ディズニー映画 |
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