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学科 産業関係学科
年度 2016
ゼミ名 三山 雅子
タイトル 日本の電機 復活へのカギ
内容 かつて日本のお家芸と言われていた電機産業は現在低迷しており、東証の時価総額に占める割合は1割とITバブル期から半減した。本稿ではその低迷の原因を検証し、復活への糸口を探った。グローバル化と製品のコモディティ化が進む中で、海外企業は地域密着型のグローバル視点を取り入れた製品開発を行い、急成長を遂げた。その一方で、日本企業は高水準の技術搭載に固執する余り、マーケティングに失敗し、世界シェアを落とした。本稿では韓国サムスン社や米アップル社との比較を交えて、低迷の原因を探し、スマイルカーブを基に日本メーカーが今後勝負すべき新しい事業分野を提言した。以上の分析から明らかになったことは、日本の電機メーカーが財政危機を立て直すには、各社が持っている強みを駆使して、利益の見込める新しい分野に積極的に投資していくべきであるということである。具体的には、車載やIoT、インフラ事業にシフトし、収益の安定化を計るべきである。そこで確保した利益を新たな研究開発に投資し、新しい需要を作り出し、市場を牽引する事が日本の電機復活の手段である。
講評 私のゼミでは卒論について、大学の正式な提出締め切りの前に、ゼミ内提出締め切りを設けている。なぜだかわからないが、それを守ることのできない学生が数年前から出現し始めた。就活は一時期より格段に楽になっている。だから卒論に取り組む時間は十分取れるにもかかわらずである。
ゼミ内提出締め切りを守ることができないという学生に何度か遭遇する中で気がついたことがある。結局、卒論の良し悪しは、大学の正式な提出締め切りの前、ゼミ内提出締め切り時から変わらないということである。これが意味することは簡単である。ようは執筆にかけることのできた時間に卒論の完成度は比例するということである。ある程度時間をかけて卒論を執筆することのできた学生の卒論は、お酒と同じで、執筆期間中に熟成を遂げる。つまり、最初は先行研究をなぞるだけであったものがじょじょにじょじょに熟成し、他者の言葉ではなく自分の言葉で書き始める。つまり、先人の思考と格闘したのだ。その結果として自分の思考と言葉を獲得したのだ。
一方、大学の正式な提出締め切りにギリギリに間に合う形で提出された卒論はほとんどが他者の言葉をなぞるのみで終わっている。自分の言葉がないわけではない。しかし、その自分の言葉は熟成することなく、生まれ落ちたままほっとかれている。だから読む者の気持ちを魅くことに欠ける。
ゼミ内提出締め切りを守ることができない学生が出始めてから、内容以前に卒論の形式を守ることができない学生も出現した。形式は内容を規定するから、卒論執筆要領を守ることができない学生の卒論は読んでも、内容的に光るものあるいは光るものになるかもしれない原石に遭遇することがほとんどない。卒論という思考の格闘を味合うことなく大学を卒業していくという意味で、これはとても残念なことだと思う。しかし、人はあるようにしかあれないということなのであろう。
キーワード1 グローバル化
キーワード2 コモディティ化
キーワード3 マーケティング
キーワード4 スマイルカーブ
キーワード5 IoT
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