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学科 産業関係学科
年度 2016
ゼミ名 三山 雅子
タイトル 飲食サービス産業から考える日本の課題
内容 日本では長時間労働が顕著である。特に飲食産業は底辺と言われるほどに労働環境と労働条件が悪い。それは低価格サービスや長時間営業、深夜営業という日本の飲食産業の特徴の結果である。また、長時間営業、深夜営業、低価格サービスには日本の労働問題が露呈している。
低価格サービスを実現するために人件費が真っ先にカットされる事から飲食産業で働く人の労働環境は、低賃金や人の使いまわしという言葉で表される。特に低賃金を実現するため日本の飲食産業のほとんどはアルバイトに依存している状況がある。特に学生アルバイトであれば、店の都合のいいように使われ、ダメになれば新しく採用するという流れがある。これは研修や教育にコストを費やす必要が無くなるシステムを導入したからこそ発生した事態である。セントラルキッチン化は技術の進歩を表しているが、人の労働の付加価値の後退であるともとらえる事ができる。
またヨーロッパでは深夜営業や過度な低価格サービスは存在しなかったことを挙げ、日本の労働環境や労働観が飲食産業を上記のような事態にしたといえる。
講評 私のゼミでは卒論について、大学の正式な提出締め切りの前に、ゼミ内提出締め切りを設けている。なぜだかわからないが、それを守ることのできない学生が数年前から出現し始めた。就活は一時期より格段に楽になっている。だから卒論に取り組む時間は十分取れるにもかかわらずである。
ゼミ内提出締め切りを守ることができないという学生に何度か遭遇する中で気がついたことがある。結局、卒論の良し悪しは、大学の正式な提出締め切りの前、ゼミ内提出締め切り時から変わらないということである。これが意味することは簡単である。ようは執筆にかけることのできた時間に卒論の完成度は比例するということである。ある程度時間をかけて卒論を執筆することのできた学生の卒論は、お酒と同じで、執筆期間中に熟成を遂げる。つまり、最初は先行研究をなぞるだけであったものがじょじょにじょじょに熟成し、他者の言葉ではなく自分の言葉で書き始める。つまり、先人の思考と格闘したのだ。その結果として自分の思考と言葉を獲得したのだ。
一方、大学の正式な提出締め切りにギリギリに間に合う形で提出された卒論はほとんどが他者の言葉をなぞるのみで終わっている。自分の言葉がないわけではない。しかし、その自分の言葉は熟成することなく、生まれ落ちたままほっとかれている。だから読む者の気持ちを魅くことに欠ける。
ゼミ内提出締め切りを守ることができない学生が出始めてから、内容以前に卒論の形式を守ることができない学生も出現した。形式は内容を規定するから、卒論執筆要領を守ることができない学生の卒論は読んでも、内容的に光るものあるいは光るものになるかもしれない原石に遭遇することがほとんどない。卒論という思考の格闘を味合うことなく大学を卒業していくという意味で、これはとても残念なことだと思う。しかし、人はあるようにしかあれないということなのであろう。
キーワード1 人の使いまわし
キーワード2 悪循環
キーワード3 底辺労働者
キーワード4 24時間営業年中無休
キーワード5  
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