詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 石田 光男 |
タイトル | 安陪公房作品から見る近代都市共同体の在り方 |
内容 | 戦後を代表する作家安部公房。特殊な生育環境から、「国家」という概念を持たず実存主義に基づき彼が発表した作品を通し、彼の表現した世界を探る。安部公房は大きなテーマとして、個人と共同体という関係を挙げていた。この二者は決して混ざり合うことなく、帰属関係などもちろんなく、それどころか対峙しあっていたと言っても良い。それは何を表現したかったからなのか、この軸において論理を展開していく。 |
講評 | 本年度から卒業論文の口頭試問を実施した。教員にとって負担も増えるが、これはすべきであると思っていた。実際、行ってみて学生にも緊張感があり一つのけじめとして意義がある。私自身も例年よりも卒論指導を早めにし、発表も徹底するようにした。学生、教員いずれにも効果がある。 卒論はいかに稚拙であっても、学生時代の決算ではある。いかに決算するか。そのさせ方に各人の個性が潜んでいるのがいい卒論だろう。問題意識が明確であるか、関連の研究に目を通しているか、その評価が自分なりの尺度をもってできているか、深く人一倍考えた点があるか。このあたりが私の着目している点である。とはいえ、それらがきちんとできるには30歳くらいまで勉強しないとだめで、卒論の評価の具体的基準は、論旨が通っているか、文献の数は多いか、正確に脚注が付されているか、という次元がものをいう。 私の本当の願いは、形式がおかしくても、結論も定かでなくても、人一倍こだわり考えたことがこういうことですと表現できている論文に出会いたいということだ。強烈な深掘りと言うべきか。 私自身の卒論の口頭試問については汗顔の記憶ばかりが残っている。主査が中西洋先生、副査が兵藤つとむ先生で、なんと40分の遅刻、しかも兵藤説は間違っているという内容、かつ兵藤先生の質問の意味がわからず中西先生に助けられて答える始末。それでも、そんなことが40年近く前のことでも鮮明に思い出されるのが今では懐かしい。 |
キーワード1 | 共同体 |
キーワード2 | 砂 |
キーワード3 | ユダヤ人 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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