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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 石田 光男 |
タイトル | 崩壊する日本型雇用慣行 |
内容 | 日本が低成長時代に入ったことによって、日本の企業の経営は傾き、今までのよ うな日本型雇用慣行を維持する体力がなくなってきたといえる。しかし、中短期フロー型のような雇用管理システムでは個人の雇用は保障されないし、企業にとっても優秀な人材が他企業へ流出してしまうなど不利益が生じてしまう。ゆえに、企業にとっても個人にとっても長期ストック型の雇用管理システムのほうが適していると私は思う。渡辺峻(2000)『組織と個人のマネジメント 新しい働き方・働かせ方の探求』が述べる中短期フロー型の雇用管理を日本の企業は採用するよりも日本型雇用慣行をもう一度見直すべきであると私は考える。そして、本論文を通して個人の雇用を守るのは組織であり、そのためにはもう一度日本型雇用慣行を見直す必要があるということを本論文で主張しようと思う。 |
講評 | 本年度から卒業論文の口頭試問を実施した。教員にとって負担も増えるが、これはすべきであると思っていた。実際、行ってみて学生にも緊張感があり一つのけじめとして意義がある。私自身も例年よりも卒論指導を早めにし、発表も徹底するようにした。学生、教員いずれにも効果がある。 卒論はいかに稚拙であっても、学生時代の決算ではある。いかに決算するか。そのさせ方に各人の個性が潜んでいるのがいい卒論だろう。問題意識が明確であるか、関連の研究に目を通しているか、その評価が自分なりの尺度をもってできているか、深く人一倍考えた点があるか。このあたりが私の着目している点である。とはいえ、それらがきちんとできるには30歳くらいまで勉強しないとだめで、卒論の評価の具体的基準は、論旨が通っているか、文献の数は多いか、正確に脚注が付されているか、という次元がものをいう。 私の本当の願いは、形式がおかしくても、結論も定かでなくても、人一倍こだわり考えたことがこういうことですと表現できている論文に出会いたいということだ。強烈な深掘りと言うべきか。 私自身の卒論の口頭試問については汗顔の記憶ばかりが残っている。主査が中西洋先生、副査が兵藤つとむ先生で、なんと40分の遅刻、しかも兵藤説は間違っているという内容、かつ兵藤先生の質問の意味がわからず中西先生に助けられて答える始末。それでも、そんなことが40年近く前のことでも鮮明に思い出されるのが今では懐かしい。 |
キーワード1 | 日本型雇用慣行 |
キーワード2 | 流動化 |
キーワード3 | 長期ストック型雇用管理 |
キーワード4 | |
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